いろんなためになりそうな事を書くブログ

「日常生活を豊かにするための知識とアイデアをお届けするブログです。」

間違いやすい日本語の使い方トップ10:正しい意味と使い方

記事本文

日本語には一見同じように使われがちでも、実は意味や使い方が異なる表現が多く存在します。日常の会話やビジネスシーンで誤用してしまうと、誤解を招いたり信頼を損なうこともあります。このガイドでは、特に間違いやすい日本語の使い方を10個選び、正しい意味と使い方を詳しく解説します。


間違いやすい日本語トップ10

1. 気が置けない

  • 誤用例:「気が置けない人だからこそ、礼儀を忘れずに接しよう」
  • 誤用される理由:「気を使うことが必要」と誤解されがち。
  • 正しい意味:「遠慮がいらない、気を使わなくて良い間柄」
  • 解説:「気が置けない」は本来、心を開き合い気兼ねせずに接することができる関係性を指します。気心が知れた友人や家族のように、リラックスした関係で使われます。

2. 敷居が高い

  • 誤用例:「あのレストランは高級だから敷居が高い」
  • 誤用される理由:金額が高く、入りづらいことを表現したい場合に使われる。
  • 正しい意味:「相手に対して罪悪感があり、訪問しにくい」
  • 解説:「敷居が高い」は、相手に何らかの気まずさや遠慮を感じている場合に使います。例えば「以前の失敗を気にして彼の家には敷居が高い」といった場面が正しい使い方です。

3. 確信犯

  • 誤用例:「彼の遅刻は確信犯だ」
  • 誤用される理由:「わざとやった」という意味で使われることが多い。
  • 正しい意味:「道徳的にはともかく、信念に基づき意図的に行われる行為」
  • 解説:「確信犯」は、宗教的または政治的な信念に基づいて行われる違法行為や道徳に反する行動を指します。「彼の確信犯的な行動は信念に基づいたものだ」といった使い方が適切です。

4. 話が弾む

  • 誤用例:「初対面だから、あまり話が弾まなかった」
  • 誤用される理由:会話が続かない状況を「弾む」という言葉で表現しようとしてしまう。
  • 正しい意味:「会話が盛り上がり、スムーズに進む」
  • 解説:「話が弾む」とは、会話が楽しく続き、活発に盛り上がることを指します。新しい出会いや楽しい話題で会話が弾んだときに使います。

5. 煮詰まる

  • 誤用例:「アイデアが煮詰まって出なくなった」
  • 誤用される理由:「限界がきて行き詰まった」との混同。
  • 正しい意味:「議論が出尽くし、最終結論に至る状態」
  • 解説:「煮詰まる」はアイデアや話し合いが進み、最終段階に到達することです。行き詰まる意味では使いません。企画が煮詰まったら結論に近づいている状態を示します。

6. 堰(せき)を切ったように

  • 誤用例:「会議で堰を切ったように皆が沈黙してしまった」
  • 誤用される理由:「一気に黙った、静かになった」という意味で使われることが多い。
  • 正しい意味:「溜まっていた感情や状況が一気に爆発する」
  • 解説:「堰を切ったように」は、水が堰を破って勢いよく流れる様子が語源です。沈黙ではなく、感情や発言が爆発的に溢れるときに使います。「彼は堰を切ったように不満を話し始めた」というのが正しい使い方です。

7. 役不足

  • 誤用例:「彼には役不足な仕事だから大丈夫だろう」
  • 誤用される理由:「力不足」という意味で使われがち。
  • 正しい意味:「自分の能力に対して役割が物足りない」
  • 解説:「役不足」とは、本人の能力に対して与えられた役割が軽すぎて物足りない状態を指します。力不足の意味ではなく、むしろ「自分には簡単すぎる役割だ」という意味で使います。適切な使い方としては、「彼にとってこの役は役不足かもしれない」です。

8. 整然(せいぜん)とした

  • 誤用例:「整然とした雑然とした感じがある」
  • 誤用される理由:物がたくさんあるけれど、秩序がある状態を表したいときに使われがち。
  • 正しい意味:「整っていて秩序があり、規則正しい状態」
  • 解説:「整然とした」とは、物や状況がきちんと整い、秩序がある状態を指します。部屋や行動が整然としていることを表すために使い、物がごちゃごちゃしているが整然としているという矛盾した使い方は誤りです。

9. 失笑(しっしょう)を買う

  • 誤用例:「みんなが彼の冗談に失笑した」
  • 誤用される理由:「笑いを誘う」という意味で使われがち。
  • 正しい意味:「あきれたり呆れた結果、思わず笑ってしまう」
  • 解説:「失笑」とは、驚きや呆れから思わず笑いが出てしまうことを指します。面白くて笑うのではなく、「場違いな発言で失笑を買った」のように、不適切な発言や行動が原因で起こる笑いを意味します。

10. 弱冠(じゃっかん)○歳

  • 誤用例:「弱冠30歳で社長に就任した」
  • 誤用される理由:「若くして〜した」という意味で使われやすい。
  • 正しい意味:「20歳」という意味でのみ使用可能
  • 解説:「弱冠」は本来20歳の男性に対して使われた表現で、現代でも年齢が20歳のときにのみ使用するのが適切です。「弱冠の年齢」を指しているため、20歳以外の年齢に使うのは誤用です。